3Dec
初めて革小物の製作にチャレンジしてみました。ユザワヤで購入したキット、クロスステッチのミニトレイ フラワーを使います。革小物と言っても、革を切ったりカシメを使ったりと言った難しいものではなく、簡単そうなものを選んでみました。
経験のある刺繍がメインとなる作品だったので取り掛かりやすかったです。色鮮やかな刺繍になり、簡単なわりに満足のいく作品に完成しました。
製作工程
ステッチレザーという刺繍のできる革に模様付けをして、ミニトレイを作ります。
内容物はこちらになります。ステッチレザー、刺繍用糸、ステッチレザーを貼り付ける台となる革など、必要なものがすべてセットになっています。
ステッチレザー。刺繍をするので、まずは真ん中の穴にピンク色の糸で印を付けています。
ステッチレザー用の刺繍糸。通常の布用の刺繍糸とは違っていて、少し太めの糸を1本どりで使います。
布の刺繍は子供の頃から遊んでいました。革は布のようにしなやかに曲げられないので、少しやりづらかったです。
中央の黄色のモチーフからクロスステッチで縫っていきます。クロスするときの、下糸の斜めと、上糸の斜めの向きが、目によってちぐはぐにならないように注意して進めます。
中央の黄色部分ができました。レザーのベージュ色に対して、鮮やかな色が付きました。
中央の模様付けが終わったので、そこを起点にして次はピンク色のモチーフを縫っていきます。
ピンク色のモチーフの1つが出来上がりました。あと3つ、黄色モチーフの周りに作ります。
ピンク色モチーフの2つ目。糸のたるみがないように、たまに指で糸をならしています。
これぐらいレザーを曲げると、革を傷めてしまわないか不安になります。しかし、刺してすくう、という一連の動作をすると、どうしてもこのようになってしまいました。
後から考えると、刺す、すくう、を1つずつバラして行えばここまで曲げる必要はなかったです。出来上がりとしては今回の縫い方で問題はなかったですが、もっと厚い革を扱うような時には気をつけます。
裏はこのようになっています。縫い始め、縫い終わりの糸は、玉結びはしないで他の糸にくぐらせて処理します。
ピンク色モチーフの部分まで縫い終わりました。刺繍は作りながらだんだんと模様が浮かび上がってくるので、途中経過を見るのも楽しいです。
緑色の次は青で外枠部分を縫っていきます。慣れてきたあたりで目を見誤ってくることがあるので、慎重にステッチする場所を確認しています。1目ずれるとやり直すしかないので、本当に慎重に確認します。
最後に白糸で外枠を囲うようにステッチしていきます。少し迷ったのですが、すぐにクロスはしないで、斜め1本のまま1周して、それからクロスする糸で1周しました。正直この辺りの正しいルールはわかりませんが、上下がちぐはぐにならないようにだけ気をつけました。
斜め糸だけで1周した後に、クロスになる糸でもう1周目を縫っているところです。
刺繍が完成しました。糸が太い分、柄がはっきりと鮮やかに見え、綺麗に縫えました。
裏側の様子です。糸周りをうまくできたのか気になって、クロスステッチをしたあとは裏側を毎回見直します。
見てみたところで、どうなっていればうまい縫い進め方ができたのかはよくわからないのですが、少なくとも子供の頃作ったクロスステッチ作品の裏側はぐちゃぐちゃでした。その頃と比べれば、だいぶすっきりと縫えています。
この後の工程は初めてなので、説明書とにらめっこをしながら進めました。
トレイの土台となる革を、トレイの形になるように曲げます。スポンジを水で濡らして、曲げたい部分を湿らせます。紙コップに水を入れて、スポンジに水を吸わせます。どれくらい革を水浸しにしてよいのか検討がつかなかったので、少しずつ濡らしています。
水に濡れている具合が革の色の変化でわかりやすいです。革を曲げられるほど柔らかくするには、写真の茶色くらいまで水で濡らして良いようでした。
4辺を2cm程度ずつ立ち上げます。また、4つ角は指でつまんで形を作りました。
乾いていくと段々、濡れていた部分の色が薄くなっていきます。同時に折り曲げた状態で形が固定されていきました。
トレイの上に、先ほど刺繍を施したステッチレザーを貼り付けます。おなじみの黄色のボンドをトレイの内側に塗っていきます。
一生懸命、ボンドの口で接着剤を伸ばしていますが、手頃な厚紙などがあればそれで伸ばした方が綺麗にできたかもしれません。接着剤の伸ばし方はイマイチでした。
4つ角のくぼみがきちんと合うように気をつけながら貼り合わせます。
困ったことに、ステッチレザーには穴が空いているので、そこから接着剤がにじみ出てきます。多めに塗れば安全、と思っていましたが、むしろ丁寧に薄く均一に伸ばしておくべきでした。
穴から溢れてしまった接着剤をティッシュで拭き取っていますが、こすってしまうとティッシュがトレイに残ってしまうので、叩きつけるように拭き取ります。
接着剤もおおむね拭き取り、ステッチレザーと台になる革を張り合わせて完成です。しばらく乾かしたところ、接着剤も無色になって見栄えも良くなりました。
初めての革小物製作でしたが、経験のある刺繍がメインとなる作品だったので取り掛かりやすかったです。自分で革を切ったり、穴を開けたり、カシメを使うといった、よくある革小物の作品と比べると断然に難易度は低いです。
レザーケースのキットなどを店頭で見つけても、そもそもキット以外に必要な道具を揃えるところからのスタートになるので敷居が高く感じていました。でも今回の作品を作り上げることができて、革小物を身近に感じました。
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